三菱UFJリサーチ&コンサルティング(MURC)が取り組む「未来社会デザイン」

テーマの概要

未来予測や未来洞察といった“バックキャスト”の考え方により経営課題に対応する考え方は、直近多くの業界・企業で取り組まれるようになりました。ワークショップなどを通じ、この瞬間も、ワクワクするようなスマートな社会やソリューションの提案が多数なされています。
ここで重要なことは、未来社会・ソリューション提案が、複雑に入り組んだ実社会における課題に対し、真に解決された絵姿につながるようデザインされているか?ということです。個別最適にとどまらず、全体最適として、社会課題が解決された未来社会のデザインが重要になります。
そこで、当社では、さまざまな領域での未来予測・未来洞察を通じて蓄積した知見・ノウハウを生かし、社会・産業のよりよい未来デザインに関する活動を行っています。

当社としての取り組みと大学との連携

当社では、行政・自治体や、さまざまな業界の民間企業、アカデミアと連携し、よりよい社会・産業の未来社会デザインに取り組んでいます。目的としては本業である「産業・企業向けの戦略提言」だけでなく、非連続な視点を政策に組み込むべく「政府・自治体向けの政策提言」にもつなげることを見込んでいます。
アカデミア連携の点では、大学の産学連携施策と密に連携し、さまざまなテーマで「未来社会デザイン」を“北極星”として、政府・自治体、民間企業、スタートアップ、アカデミアと協働することで、新しい事業や産業の創造を推進しています。

当社としての取り組みと大学との連携

当社の未来社会デザインにおける具体的な取り組み内容の一つとして、新規事業テーマの持ち込み提案を行っています。当社では、領域に応じた未来社会デザインにより、潜在的なものを含めた産業・事業群が体系的にマッピングされた“未来産業エコシステム”を作成しています。そのエコシステムにおける個別要素=新規事業テーマとなるため、該当するお客さまに向けて、当該領域の全体像と個別テーマを提案しております。

具体的な取り組み

具体的なテーマ・取り組み例

テーマ例1. 気候変動適応

環境省は気候変動に対する対応策を「緩和策」(カーボンニュートラル)と「適応策」の2本柱を掲げています。昨今、極端な気象現象とそれによる災害の多発や、国際会計基準(IFRS)による物理的リスク開示のルール化などにより、民間企業や自治体にとっても、「適応策」が今後ますます重要になります。
当社では、“気候変動に適応する未来社会エコシステム”のデザイン・創造を通じ、気候変動適応に資するイノベーション方針を設定し、ウェザーニューズ社と共同で、自治体・企業向け提案に取り組んでいます。

テーマ例2.食農循環

日本における食農バリューチェーンを取り巻く環境は年々厳しくなってきています。気候変動、食料安全保障、労働力不足など、重大な社会課題と密接に関わっているため、バリューチェーンに関連する企業・事業では多大な影響を受けています。これらの経営課題は、食農バリューチェーンを取り巻く社会課題とセットで解決することが求められます。
当社では“食農循環に向けた未来産業エコシステム”のデザイン・創造を通じ、関連する社会課題の解決につなげるとともに、エコシステムを構成する機能の社会実装により、幅広い産業における企業の新規事業機会創出に貢献します。

実績

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