日本になぜ(米国型)シンクタンクが育たなかったのか?
2011/04/01
日本社会
ガバナンス
本稿では、「日本になぜ(米国型)シンクタンクが育たなかったのか?」という問いに関して、日本の政治制度およびシンクタンクの歴史を振り返りながら、また筆者のシンクタンク設立と運営の経験も踏まえて、考察している。その問いの答えは、日本が民主主義の制度を運営していくための制度・インフラや社会環境が整備されていないという状況に関係していると論じている。(米国型)シンクタンクは、単なる個々の組織としてとらえるべきではなく、民主主義の道具・装置であり、それを支える社会環境や制度とともに存在しうるものであるという視点が、日本には欠落している。それが、日本に(米国型)シンクタンクが育たない現状を生んでいると論じている。だが、日本でも、そのようなシンクタンクを生みだせる可能性があることも、筆者の経験から論じている。さらに、現在の日本の政治と政策形成の状況を打破していく、新しい日本社会のガバナンスの仕組みを構想するには、今こそ日本に(米国型)シンクタンク、そしてシンクタンクの産業・市場が必要であるという視点が活かされるべきであると主張するとともに、その実現のための具体的な提言も行っている。
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