青少年が今を生き生きと過ごし、次の社会の担い手として、健やかに成長していくことは、すべての人の願いです。平成21年に「子ども・若者育成支援推進法」が成立し、平成22年に「子ども・若者ビジョン」が取りまとめられ、国や自治体等では青少年の育成・支援に関する施策が検討され、その充実が図られています。
青少年は、家庭・学校・地域など様々な社会との関わりと支援の中で成長していきます。様々な人が身近な青少年のことを気にかけ、寄り添い、場合によっては厳しく指導することが必要です。そのために、地域の力を再構築したり、専門的な支援が求められます。以下、注目すべき4つの事例を紹介します。
○青少年メンター制度(広島市)
小中学生等を対象に、メンターと呼ばれる人生経験の豊富な大人が、子どもと1対1で定期的・継続的に交流することにより、子どもの成長を支援しています。
○シニアリーダー・ジュニアリーダー(岐阜市)
シニアリーダー(大学生等)、ジュニアリーダー(中高生)のお兄さん・お姉さんが、クリスマス会、新年会など子ども会のイベント等に参加し、その運営を支援しています。ジュニアリーダークラブは、市内5つのブロックで、月1回の定例会を開き、研修や地域活動をしています。
○青少年育成市民会議(名張市)
地域社会・学校・家庭の相互連携を図りながら、各種団体が実施する子どもの体験活動コーディネートや、年間を通して夕方から夜間にかけて市内各所で青少年に「愛の一声」運動を展開しています。
○立ち直り支援センター「あすくる」(滋賀県)
深夜徘徊、犯罪・触法、不良行為、怠学、不登校等の問題を抱えた中学生から成人するまでの青少年を対象に、アセスメント(面接等)を行い、本人や保護者と相談のうえ、生活改善、自分探し、就労支援、就学支援、家庭支援などを行っています。
地域でのこれまでの活動、社会の変化をふまえながら、地域住民の協力と専門家による支援・助言を組み合わせながら、それぞれの地域にふさわしい、青少年育成や支援策を構築していくことが求められています。
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