○2016年10-12月期に関西を訪問した外国人数は前年比+18.0%の252.9万人、関西での消費額(インバウンド消費額)は同+43.1%の2,410億円、訪日外国人一人あたり消費額(消費単価)は同+21.2%の9.5万円となったと推計できる。
○また、2016年に関西を訪問した外国人数は前年比+29.7%の1,024.5万人、関西での消費額(インバウンド消費額)は同+31.1%の9,143億円、訪日外国人一人あたり消費額は同+1.1%の8.9万円となったと推計できる。
○関西を訪れる外国人数、インバウンド消費額は、引き続き増加基調で推移しており、他地域と比べても堅調となっている。消費単価が概ね横ばいで推移する中、訪問者数の増加がインバウンド消費額を押し上げている。
○中国人観光客による爆買いが一服し、全国、とりわけ関東のインバウンド消費に大きなブレーキがかかっている一方で、関西は豊富な観光資源により多くの観光客を引きつけ、モノ消費からコト消費への流れに上手く対応できていることが好調さの持続につながっている。
○2017年の関西のインバウンド消費に関しては、訪日外国人数は前年比+15.1%の1,179万人、インバウンド消費額は前年比+23.7%の1兆1,312億円、消費単価は前年比+7.5%の9.6万円と予想する。
○インバウンド消費は、経済統計上はサービスの輸出に分類される。関西のインバウンド消費は、近年の増加により、モノの輸出で言えば一業種の輸出額に匹敵するくらいの規模に達してきている。関西の総付加価値額(名目GRP)に占める比率も高まってきており、インバウンド消費の動向が関西の経済成長に与える影響は大きくなってきている。
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