関西のインバウンド消費(2017年7-9月期)~前年比2桁増と好調が続くも、伸び率は全国を下回る~

2017/10/26 塚田 裕昭
調査レポート
国内マクロ経済

○2017年7-9月期に関西を訪問した外国人数は前年比+13.9%の324万人、関西での消費額(インバウンド消費額)は同+11.9%の3,024億円、訪日外国人一人あたり消費額(消費単価)は同-1.8%の9.3万円となったと見込まれる(三菱UFJリサーチ&コンサルティング(MURC)推計)。

○日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数・出国日本人数」、観光庁「訪日外国人消費動向調査」によると、同時期の日本全国の訪日外国人数は同+18.8%の744万人、インバウンド消費額は同+26.7%の1兆2,305億円、一人あたり消費額は同+6.6%の16.5万円であった。

○関西では、訪日外国人数の伸びに比べて消費額の伸びが鈍化しているが、これは消費単価の低下が影響している。消費単価が低下している要因としては、訪問客の平均宿泊数が前年同期に比べ減少していることや、訪問客の属性が多様化し消費単価の低い層が増加したことなどが考えられる。

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