2018(平成30)年度 新入社員意識調査アンケート結果~「自分の時間」も「所得アップ」も。二兎を追う新入社員~
2018/05/10 井口 るり子
調査レポート
新入社員意識調査アンケート
独自調査
当社では、毎年3月下旬~4月上旬に新入社員を対象とするセミナーを開催し、その受講者に対してアンケートを実施している。今年度は、東京、名古屋、大阪にて合計38講座を開催し、1,400名を超える新入社員が受講した。本レポートは、アンケートの集計・分析結果をまとめたものである。
【アンケート調査結果の概要】
○自分の時間を大切にするが、所得増加も望む。趣味を副業にすることも検討。
- 長時間労働には否定的で、自分の時間を大切にしたいという人が多数である。しかし、将来のお金に関する不安が高まっており、給料を上げてほしいと考える新入社員が増えている。
- 出世意欲は強くないが、「やったらやっただけ給料を上げてほしい」と考えている新入社員は約8割に上る。自分のペースで働き、そのうえで能力や成果に見合った評価・処遇を望む傾向があるようだ。
- 兼業・副業を「したい」という新入社員は約4割で、「趣味を活かした仕事」を希望する人が多い。プライベートの確保と所得を増やすことの両立を探る中で、自分の好きなことを深め、勤め先に依存しない収入源を持ちたいと考えているようだ。
○6割の男性が育児休業取得を希望。「イクメン」を目指す新入社員が多数。
- 子どもが生まれた後、育児休業を「とりたい」もしくは「できればとりたい」と回答した人は男性で約6割、女性で約9割に上った。また、パートナーに育児休業を「とってほしい」もしくは「できればとってほしい」と回答した人は、男性で約8割、女性で約5割であった。従来の性別役割分業にとらわれず、仕事も育児も2人で分担する家族を想定している新入社員が多い。
○AI(人工知能)の発達には多くの人がプラスの影響を期待している。
- AIの発達には「仕事のスピードが上がる」、「仕事が楽になる」などプラスの影響を期待する声が多く、「仕事が奪われる」という回答を上回った。
○理想の上司は「寛容型」と「ムードメーカー型」。
- 多くの新入社員は仕事に不安を抱えており、広い心で自分の成長を温かく見守ってくれる「寛容型」の上司を望む。同時に、社内の雰囲気や人間関係を重視する人も多く、明るく場を盛り上げてくれる「ムードメーカー型」も支持を集めた。
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