○19年度予算を巡り、イタリアのコンテ政権と欧州委員会との間で軋轢が生じるとの懸念が高まっている。事実10月15日までに欧州委員会に対して提出される予算案はバラマキ色が強いものになると考えられる。
○年明け早々にも解散総選挙が行われる可能性は依然あるものの、与党間が対立を乗り越え、EUから譲歩を導き出して予算を成立させることができれば、コンテ政権が生き延びる展開が見えてくる。
○ただ与党間の対立が燻り続けると考えられる中で、コンテ政権は結局短命で終わる公算が大きい。構造的な政治不安も嫌気されて、イタリア国債とドイツ国債の利回り格差も容易に解消されないだろう。
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