○イタリアのコンテ政権は10月15日、欧州委員会に対して19年度の予算案を提出した。委員会は22日までに予算案の審査結果を公表するが、ルール違反と認定することはほぼ間違いない。
○仮に過剰財政赤字手続きが発動された場合、コンテ政権が掲げる公約はほぼ実現できない。連立与党間の対立が先鋭化して政権運営が停滞し、春先にも解散総選挙が行われる展開が見えてくる。
○解散総選挙が行われたとしても実行力がある政権が成立するとは限らず、それをきっかけにイタリアは政治不安に陥るだろう。それが信用不安につながり、欧州の金融不安に転じる可能性に留意したい。
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