1ドル6リラの節目を割り込んだトルコリラ ~シリア情勢の緊迫化に加えてレバノンのデフォルト観測が新たなリスクに~

2020/02/20 土田 陽介
調査レポート
海外マクロ経済

○リラの対ドルレートは19年後半まで1ドル5リラ台後半で膠着していたが、シリア情勢の緊迫化を受けて、2月に入ると1ドル6リラの節目を割り込み、緩やかな下落が続いている。

○さらに足元では、インフレ圧力が高まっているにもかかわらず、エルドアン大統領の政治的な要請に配慮したトルコ中銀は、2月19日の会合で利下げを実施した。

○国境は接していないが地理的に近いレバノンが債務不履行に陥り通貨危機に直面した場合、トルコリラにも下振れ圧力がかかると警戒される。

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