○コロナウイルスの世界的流行に伴うリスクオフの流れを受けて新興国は連鎖的な通貨安に陥っているが、ロシアもまたその例外ではない。追加利下げは当面見送りとなり、利上げも視野に入る。
○他方でロシアは、サウジとの間で原油のダンピング合戦を繰り広げている。市場シェア争いに起因するものだが、同時に米国産原油を市場から退出させる目的があるとも言われている。
○ロシア景気もまた失速が免れないため、プーチン大統領が近年、経済運営の最優先課題に掲げていた財政再建に関しては、一時的に棚上げとなる見通しである。
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