コロナ影響下で再び強まる米中摩擦~米の国内向けアピールの側面強いが、対立の構図はより鮮明に~

2020/05/22 中塚 伸幸
調査レポート
海外マクロ経済

1.米中の対立が再び激化
新型コロナウイルスの影響で世界経済が急収縮するなか、米中の対立が深まっている。米トランプ大統領は当初は中国のコロナ対応を賞賛していたが、その後米国でも感染が拡大し経済に甚大な悪影響が及ぶにつれ態度を一変、様々な点で中国への批判・強硬姿勢を表面化させている。
批判の中心はコロナの発生源である中国が、オープンで迅速な対応をしなかったために、世界に惨禍が広がったとするもので、同じ文脈において、中国の影響力が強いとされるWHO(世界保健機構)に対しても圧力を強めている。
あわせて米国は貿易・投資の面でも対中姿勢を一段と硬化させている。今月に入り、①貿易協議の第一段階の合意履行を再確認する電話会議を開催、②ファーウェイに対する輸出規制を強化、③公務員年金の運用時の中国株式投資を制限、といった対応を立て続けに打ち出している。こうした経済面での米国の強硬姿勢の背景と今後の展望を整理する。・・・(続きは全文紹介をご覧ください。)

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