パンデミック対応を拡大したECB~パンデミック緊急購入プログラムが緩和の主軸に~

2020/06/08 土田 陽介
調査レポート
海外マクロ経済

○欧州中央銀行(ECB)は6月4日に開催した理事会で、3月18日に導入したパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)を金額と期間の両面で拡大させると決定した。

○ECBが6月というタイミングで来年を見据えた資産買取の増額を発表した大きな理由の一つに、欧州連合(EU)の各国で財政拡張の機運が高まっていることがあると考えられる。

○米連銀(FRB)が実施しているような中小企業向けローンの購入に関しては、道義的な観点からECBでは導入されず、基本的には各国政府の対策に委ねられることになる見通し。

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