○ 欧州中央銀行(ECB)は12月10日に開催した政策理事会で追加の金融緩和を決定、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の増額と延長が発表された。
○ ECBが追加緩和を実施した背景にはデフレ圧力の存在がある。デフレ圧力が高まっている理由は需要(景気)要因と為替要因の2つに大別できるが、ECBの金融緩和だけでどうにかなる問題ではない。
○ ユーロ圏19ヶ国の中銀であるECBの場合、株式の購入などは非常に高度な政治的判断を要する。日銀や米連銀に比べると取り得る選択肢が乏しいECBは、今後も厳しい政策運営を余儀なくされよう。
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