- ユーロ圏で貿易赤字が定着しつつある。ユーロ圏の1月の貿易収支は3ヶ月連続で赤字となったが、背景には石油・天然ガス価格の上昇がある。
- 今後のユーロ圏の貿易収支の動きを展望すると、赤字が定着する可能性が高いと考えられる。最大の理由は、対ロシア制裁などに伴い化石燃料や原材料価格が上昇することにある。
- ユーロの対ドルレートは米国の利上げを織り込んでユーロ安基調で推移してきたが、今後は貿易赤字になることで経常収支の赤字が定着するため、実需面からもユーロに対する下落圧力が強まると考えられる。
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