- 英国の通貨ポンドの相場が急落しており、1ポンド=1ドルの「パリティ割れ」も意識されている。投資家の従来の予想を上回る規模で財政が拡張することへの懸念が、ポンドの急落につながった。
- 債券市場でも、トラス新政権が発表した大型経済対策が英国の財政の悪化につながることが嫌気されて、長期金利が急上昇した。BOEが9月委員会で金融引き締めを強化したことも、金利の上昇を促した。
- 政策を短期で撤回することは求心力の低下につながるため、トラス新政権は当面、減税を柱とする大型経済対策を進めよう。そのため、英国の金融市場は不安定な状況が続く見込みである。
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