- 5月1日に米地銀ファースト・リパブリック銀行が破綻した。米銀史上2番目の規模の破綻である。同行はFDICによる公的管理下に置かれ、すべての預金と資産をJPモルガン・チェースが買い取る。
- 同行は、3月10日にSVBが破綻してから経営不安が噂され、預金が大量流出し続けた。米当局や米大手行による流動性供給にも拘らず、破綻を防ぐことはできなかった。破綻の要因は様々であるが、基本的に脆弱な流動性リスク管理にある。
- 同行の破綻で、若干不安定ではあるが、市場は落ち着いている。今回のポイントは流動性リスク管理の重要性である。商業銀行による極端に偏った超長期投資や、過度な大口預金依存を是正する動きが今後見られよう。
- また、米当局が、予見可能と思われる今回の米銀の流動性リスク管理の不備を指摘・修正できなかったことにも問題がある。日本にとっても、今回の米地銀3行の破綻は示唆に富んでいる。
テーマ・タグから見つける
テーマ・タグから見つける
テーマを選択いただくと、該当するタグが表示され、レポート・コラムを絞り込むことができます。
テーマ
テーマ