スペイン総選挙は政権交代が確実な情勢~有権者の不満の「受け皿」として再び躍進する右派政党
2023/06/30 土田 陽介
調査レポート
海外マクロ経済
金融
変化を捉える【経済】
- 7月23日日曜日、スペインで総選挙が行われる。総選挙後に中道右派の国民党(PP)と極右政党ボックス(VOX)が連立政権を組織した場合は、現憲政下で初めての右派連立政権が成立することになる。
- PPやVOXは産業界寄りであり、電力の安定供給を重視する。有権者の多くも電力危機を経て電力の安定供給を望んでいると考えられるため、現政権が進めてきた再エネ推進路線に見直しが入る可能性が高い。
- スペインで政権交代が実現し、エネルギー政策に見直しが入るなどした場合、2024年6月に実施される欧州議会選や、2025年10月までに実施が予定されるドイツ総選挙に影響が及ぶだろう。
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