依然としてインフレが深刻なヨーロッパ経済~高金利政策が続く中で高まる景気後退と金融不安リスク

2023/08/21 土田 陽介
調査レポート
海外マクロ経済
金融
変化を捉える【経済】
  • ECBとBOEは、物価目標を上回るインフレを受けて、2024年中は政策金利を据え置き続けるだろう。このように金融引き締めが長期化すれば、ヨーロッパが景気後退に突入する可能性が高まる。
  • 景気後退入りの起点となりうるのが、不動産市場の調整である。特に住宅価格は、この間のインフレに鑑みても上昇が顕著であるため、金融引き締めの長期化で大幅な下落を余儀なくされるだろう。
  • 不動産市場の調整が深刻化し、本格的な景気後退となれば、金融不安が発生すると懸念される。インフレの問題に隠れがちであるが、金融不安の萌芽が膨らんでいる状況に留意すべきである。

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