- イタリアで財政拡張志向が高まっている。巨額の予算案により2024年度の財政赤字目標は名目GDP比で4.3%と、従来の3.7%から大きく膨らむことになり、EUの定める目標水準(3%)を大幅に上回る。
- とはいえ、この2024年度の巨額予算案はEUやECBに対する「ブラフ」的な性格が強い。メローニ連立政権は、欧州委員会との折衝でそれが修正されることを織り込みつつ、巨額の予算案を閣議決定したのだろう。
- 欧州委員会とイタリア政府との間で最終的には妥協が成立する見込みだが、それに至るまでの摩擦を投資家が過剰に意識してしまった場合、イタリア発の金融不安シナリオが現実化する恐れが高まる。
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