- EUは化石燃料の「脱ロシア化」を図っているが、一方でロシア産のLNGを輸入し続けている。EUの2023年1-9月期のロシア産LNG輸入量は13.0bcmと、前年同期と同水準となった。
- EUがロシア産LNGの輸入を続ける背景には、EUが天然ガス価格の安定のために、ロシア産LNGの輸入を続けなければならないという現実がある。
- 他方で、ガス輸出に伴う収入を確保するなら、ロシアは否応なしに、LNGをヨーロッパ向けに輸出せざるを得ない。EUとロシアの双方の思惑が交錯する中、EUの天然ガスの脱ロシア化は、今後、停滞を余儀なくされよう。
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