- ドイツのオラフ・ショルツ首相は2023年7月、同国として初となる『対中戦略』を発表し、中国との間でデリスキングを図ることを表明した。しかしながら、今のところその取り組みは進んでいない。
- ドイツの企業、特に自動車メーカーは中国との関係を引き続き重視している。EUのEVシフトに対して不信感を抱いていることも、ドイツの自動車メーカーのデリスキングを阻んでいる。
- 11月に発足する欧州委員会の次期執行部も、基本的に中国との間でのデスキリング路線を進めると考えられる。次期執行部によるデリスキングの旗振りが、かえってドイツの産業空洞化を促す恐れに注視したい。
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