ドイツが抱える対中デリスキングの難しさ~自動車工業を中心に産業空洞化を促す恐れも

2024/08/29 土田 陽介
調査レポート
海外マクロ経済
金融
  • ドイツのオラフ・ショルツ首相は2023年7月、同国として初となる『対中戦略』を発表し、中国との間でデリスキングを図ることを表明した。しかしながら、今のところその取り組みは進んでいない。
  • ドイツの企業、特に自動車メーカーは中国との関係を引き続き重視している。EUのEVシフトに対して不信感を抱いていることも、ドイツの自動車メーカーのデリスキングを阻んでいる。
  • 11月に発足する欧州委員会の次期執行部も、基本的に中国との間でのデスキリング路線を進めると考えられる。次期執行部によるデリスキングの旗振りが、かえってドイツの産業空洞化を促す恐れに注視したい。

続きは全文紹介をご覧ください。

テーマ・タグから見つける

テーマを選択いただくと、該当するタグが表示され、レポート・コラムを絞り込むことができます。