• EUの執行部局である欧州委員会は、EUの産業競争力の改善に向けたドラギ報告書を公表した。この報告書は、EUの産業競争力が中国と米国に比べて劣っているとして、その改善への取り組みを訴える。
• 報告書は産業支援の財源としてEU共同債の定期的な発行を提言しているが、今のEUに求められていることは企業の域内経済に対する期待成長率を高めるような取り組み、例えば規制の緩和だと考えられる。
• 規制輸出を通じたブリュッセル効果の発動によってグローバルな影響力を維持しようとEUはしてきたわけだが、図らずもドラギ報告書は、そうしたEUのアプローチの限界を指摘しているといえよう。

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