- 11月6日の米大統領選でドナルド・トランプ元大統領が勝利したことを受けて、ユーロの対ドル相場が急落した。トランプ元大統領の返り咲きで欧米関係が悪化するとの懸念が高まったためである。
- トランプ元大統領の返り咲きに伴うEU経済への懸念要因としては①脱炭素化政策の揺り戻し、②防衛費の負担の増大、③EUの対米輸出が圧迫されること、の三点がある。
- EUはその両輪であるフランスとドイツの政治不安で、政策停滞に陥るリスクが大きくなっている。それに対米関係の悪化が加わることで、ユーロ安が今後一段と進む可能性に留意したい。
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