ルーマニアの通貨急落リスクを考える~変動相場移行後に財政・金融引き締めを強化できるか~

2025/01/28 土田 陽介
調査レポート
海外マクロ経済
金融
  • ルーマニアは通貨レウの対ユーロレートを2021年中頃より実質的に固定しているが、為替レートは経済のファンダメンタルズに比べて割高と判断されるため、近いうちに変動相場制度へ移行する可能性が高い。
  • 変動相場制度への移行後に下落が予想されるレウ相場を安定させるためには、財政と金融の両面から引き締めを強化する必要があるが、それを年末に発足したばかりの新政権が実行できるかは不透明である。
  • とはいえファンダメンタルズを改善させない限り、レウ相場は安定しない。民意に配慮しつつ、新政権が引き締め策に踏み込めるかどうかが、レウ相場の安定のカギを握るだろう。

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