2024/2025年度短期経済見通し(2024年7月)(建設総合統計の遡及改訂反映後)~足元で下方修正されるも、先行きについて大きな修正はない~

2024/07/01 調査部
日本経済短期見通し
GDP
国内マクロ経済

建設総合統計が遡及改訂されたことを受けて、7月1日に実質GDP成長率も過去に遡って修正された。この結果、2024年1~3月期は前期比-0.5%から同-0.7%(年率換算値では-1.8%から-2.9%)に下方修正され、2023年度全体でも前年比+1.2%から同+1.0%に下方修正された。

今回の修正の結果、過去の景気の実態がやや弱めであったことが示されたが、景気に対する判断を修正するほどの弱い内容ではない。

個別の需要項目ごとの動きをみると、建設総合統計の変更によって影響を受けたのは、住宅投資、設備投資、公共投資の3項目であるが、このうち住宅投資は、2024年1~3月期は前期比-2.5%から同-2.9%に下方修正されたが、設備投資は-0.4%のまま修正されなかった。最も大きな影響を受けたのが公共投資で、2024年1~3月期の前期比+3.0%から同-1.9%に下方修正され、3四半期連続でマイナスとなった(2023年度でも前年比+4.0%から+0.8%に大きく下方修正された)。

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