○東海経済は、持ち直しの動きが見られる。
○足下の経済指標の動きを見ると、輸出が横ばいとなってきているものの、生産、消費は持ち直しの動きが見られ、設備投資も非製造業を中心に増加している。今後については、世界経済の緩やかな持ち直しの継続を背景に輸出が再び持ち直し基調に復し、経済全体で持ち直しの動きが続くと見込まれる。
○16年度の東海の実質域内総生産(GRP)は、前年比+1.0%と、15年度の同+1.2%(実績推計)に続き、2年連続でプラス成長となったと見込まれる。
○17年度については、前年比+1.6%と増加幅が拡大し、3年連続のプラス成長を見込む。輸出、設備投資は比較的堅調な動きとなり、個人消費についても所得環境の緩やかな改善を背景に持ち直しの動きが続くと見込まれる。16年度は進捗の遅れからマイナス寄与となった公共投資も、17年にはプラス寄与に転じると見込まれる。
○18年度も17年度と同様の状況が続き、前年比+1.3%と4年連続のプラス成長を見込む。なお、2019年10月に予定されている消費税率引き上げに伴う駆け込み需要は、住宅投資で一部出てくる可能性があるが、個人消費では19年度前半に出てくると見込まれる。
○予測期間中において、東海経済は緩やかな持ち直しが続くと見込まれる。持ち直しのペースは全国と比べてやや強めとなり、引き続き、国内で相対的に景気のよい地域との位置づけを維持することとなろう。
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