8月15日に内閣府から公表される2023年4~6月期の実質GDP成長率は、前期比+1.0%(年率換算+4.2%)と3四半期連続でのプラス成長が見込まれる。一番の押し上げ効果は、自動車輸出やインバウンド需要の増加を中心に輸出が前期比+2.5%と堅調に増加した一方、輸入が同-2.3%と3四半期連続で減少したため、前期比に対する外需寄与度が+1.1%と大幅なプラスとなった点である。一方、内需寄与度は前期比-0.1%とマイナスだが、在庫を除いた国内最終需要の寄与度は同+0.3%となる。コロナ禍のマイナスの影響が大幅に薄らぐ中で、個人消費、設備投資とも増加基調が維持されており、景気が緩やかに回復していることを示す結果になるであろう。
物価上昇分も含んだ名目GDP成長率は、前期比+2.8%(年率換算+11.9%)と大幅なプラスとなろう。GDPデフレーターは前年比+3.8%(季節調整済前期比では+1.8%)と、国際商品市況の上昇や円安を背景とした輸入物価上昇が国内物価に反映されることで、伸び率はさらに高まる見込みである。
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