8月15日に内閣府から公表される2024年4~6月期の実質GDP成長率(1次速報値)は、前期比+0.2%(前期比年率換算+0.6%)となり、2四半期ぶりのプラス成長に転じたと予想される。物価高によって節約志向が高まっているものの、一部自動車メーカーの品質不正問題によって停止していた自動車生産が回復したことに加え、賃金増加等による所得の改善を受けて個人消費が5四半期ぶりに前期比プラスに転じた可能性が高い。また、好調な業績を背景に企業の設備投資も増加したと考えられる。
一方、輸出はサービスを中心に増加したものの、輸入の増加幅の方が大きく、外需の前期比寄与度は2四半期連続でマイナスになったと考えられる。
物価上昇分も含んだ名目GDP成長率も、前期比+1.1%(年率換算+4.3%)と2四半期ぶりに増加する見込みだ。GDPデフレーターは前年比+2.5%(季節調整済前期比では+0.9%)と、前年比の伸びは前期から縮小するが、それでも種々のコスト増加分の価格転嫁が進むことで高い伸びが続いたと考えられる。
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