2024年7~9月期のGDP(1次速報)予測~内需の弱さを反映し小幅のプラスにとどまる~

2024/10/31 小林 真一郎
GDP統計
GDP
国内マクロ経済

11月15日に内閣府から公表される2024年7~9月期の実質GDP成長率(1次速報値)は、前期比+0.1%(前期比年率換算+0.4%)と予想される。2四半期連続でのプラス成長であり、景気は緩やかな持ち直しを続けていることが示されようが、プラス幅は小幅であり、持ち直しペースは極めて緩慢である。個人消費が力強さに欠け、設備投資も減少に転じるなど内需の弱さが目立つ。

一方、輸出は財、サービス共に持ち直しの動きがみられ、輸入の伸びを上回ったため、外需の前期比寄与度は2四半期ぶりにプラスに転じたと考えられる。

一方、物価上昇分も含んだ名目GDP成長率は、前期比+1.1%(年率換算+4.4%)と高い伸びとなったと見込まれる。政府の物価高対策効果が薄らいだこと、輸入物価の上昇圧力が弱まったことなどから、GDPデフレーター上昇率は前年比+2.9%(季節調整済前期比では+1.0%)と前期から縮小するが、それでも引き続き高い。

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