2024年10~12月期のGDP(1次速報)予測~緩やかな持ち直しが続く~

2025/01/31 小林 真一郎
GDP統計
GDP
国内マクロ経済

2月17日に内閣府から公表される2024年10~12月期の実質GDP成長率(1次速報値)は、前期比+0.4%(前期比年率換算+1.7%)と予想される。3四半期連続でのプラス成長であり、景気は緩やかな持ち直しを続けていることが示されよう。個人消費が横ばいにとどまるものの、設備投資が底堅く増加し、輸入の減少で外需寄与度が4四半期ぶりにプラスとなることが、全体の伸びを押し上げた。

一方、物価上昇分も含んだ名目GDP成長率は、前期比+1.5%(年率換算+6.2%)と高い伸びとなったと見込まれる。政府の物価高対策効果の剥落、輸入デフレーターの低下などから、GDPデフレーター上昇率は前年比+2.8%(季節調整済前期比では+1.1%)と前期から拡大したと予想される。

この結果、2024年通年での成長率は前年比-0.1%と、小幅ながらも2020年以来4年ぶりのマイナス成長に陥ったと見込まれる。

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