○輸出の動向
2月の輸出金額は、6兆3465億円(前年比+11.3%)と3ヵ月連続で増加した(図表1)。輸出数量指数が前年比+8.3%と上昇し、輸出価格指数も同+2.8%と上昇した。なお、2月の貿易取引の換算レートは1ドル=113.40円と、前年比では3.4%の円高(16年2月の換算レートは1ドル=117.36円)であった。
品目別の動きをみると、自動車の部分品(前年比+21.8%)や半導体等電子部品(同+16.8%)が増加した。地域別では、アジア向けが半導体等電子部品を中心に前年比+20.9%と大きく増加した。特に中国向け(前年比+28.2%)やアジアNIEs向け(同+23.5%)の伸びが大きかったが、今年は旧正月(春節)の時期が昨年より早く、1月から休暇が始まったことが影響している可能性がある。そのほか、米国向け(前年比+0.4%)、EU向け(同+3.3%)も増加した。
為替の変動等の影響を除いた実質輸出(季節調整値)は、2月は前月比+6.5%と急増し、水準は2008年3月以来の高さとなった(図表2)。 ....(続きは全文紹介をご覧ください)
図表1 輸出金額(前年比)の動向 図表2 実質輸出の動向
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