コモディティ・レポート(2021年10~12月)

2022/01/25 芥田 知至
コモディティレポート
商品市況

Ⅰ.コモディティ市況全般:1月に7年超ぶり高値

ドル建て国際商品市況全般の動向を示すロイター・コアコモディティーCRB指数は2020年4月21日に1994年以降で最低を記録した後、上昇基調で推移し、2022年1月20日には2014年12月以来の高値をつけた。米国などでの金融引き締めの動きが下押し材料だが、当面、インフレやエネルギー高への思惑からコモディティが買われやすい状況が続く可能性がある。

Ⅱ.エネルギー市況:ブレントは一時89ドル台、WTIは87ドル台まで上昇

国際指標とされるブレント原油は、2022年1月20日に89.50ドルと2014年10月以来の高値をつけた。原油の需要と供給がともに緩やかに増加する中、2022年の原油価格はブレントで70~100ドル、WTIで67~97ドル程度と高止まりが予想される。地政学的な要因による供給懸念も意識される。

Ⅲ.ベースメタル市況:1月にも1万ドル台と史上最高値に迫る

銅相場は、2021年5月10日に10,747.50ドルの史上最高値をつけた後、9,000ドル台での推移を基調としていたが、10月に続き1月にも1万ドル台に乗せている。上値はやや重いものの、銅はインフレ懸念が強まる際に有望な投資先とみなされやすく、相場は史上最高値を更新する動きになる可能性がある。

Ⅳ.貴金属市況:金相場は11月に1,800ドル台後半まで持ち直し

金相場は、11月16日には1,876.90ドルまで上昇し、足元は1,800ドル台前半で推移している。米国などでの金融引き締めの動きが下押し要因だが、投資家の安全資産志向やインフレヘッジを背景に、金相場は底堅い推移が見込まれる。

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