欧州景気概況:ユーロ圏景気は悪化している、英国景気は悪化している
ユーロ圏景気は悪化している。2021年1-3月期の実質GDP(速報値)は前期比-0.6%と2期連続でマイナス成長となり、景気後退に陥った。一方で最新4月の景況感指数は110.3と3ヶ月連続で上昇、輸出に支えられた製造業が景気回復のけん引役となっている。また5月以降は行動制限が緩和されるため、4-6月期はプラス成長に転じる見込み。
英国景気は悪化している。2020年10-12月期の実質GDP(確定値)は前期比+1.3%と、2四半期連続でプラス成長を維持した。粗付加価値(GVA)を産業別にみると、建設業と鉱業は増勢が鈍化した一方で、サービス業と農業は横ばいだった。なお最新2021年2月の月次GDPは前月比+0.3%と再び増加したが、均した動きは下向きで推移している。
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