欧州景気概況:ユーロ圏景気は悪化している、英国景気は悪化している
ユーロ圏の2021年1-3月期の実質GDP(速報値)は前期比-0.6%と2期連続でマイナス成長となり、景気後退に陥った。一方で最新5月の景況感指数は114.5と4ヶ月連続で上昇、輸出にけん引された製造業の景況感の改善が頭打ちとなったが、反面で行動制限の緩和を受けて非製造業の景況感や消費者心理の改善が急速に進んだ。
英国の2021年1-3月期の実質GDP(速報値)は前期比-1.5%と、20年1-3月期以来となるマイナス成長になった。需要項目別には、行動制限の強化を受けて内需が悪化し、景気の下押し要因となった。粗付加価値(GVA)を産業別にみると、建設業が回復した反面で、工業はほぼ横ばいとなり、サービス業と農業は悪化した。
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