欧州景気概況(2023年3月)

2023/03/03 土田 陽介
米国・欧州主要国の景気概況
海外マクロ経済
金融

ユーロ圏景気は足踏みしている、英国景気は足踏みしている

ユーロ圏の2022年10-12月期の実質GDP(改定値)は前期比+0.1%と、2四半期連続で増勢が鈍化した。アイルランドの増勢加速(前期比+2.3%から同+3.5%)の影響が大きい。一方で、景気の方向を示す景況感指数は、最新2023年2月が99.7と再び低下し、足踏みしている。

英国の2022年10-12月期の実質GDP(速報値)は前期比横ばいになった。主要な需要項目の動きを確認すると、輸出が減少したほか、個人消費が横ばいとなった。反面で、設備投資が堅調に増加して景気を下支えした。一方、12月の月次実質GDPは前月比▲0.6%と、9月以来の減少に転じた。

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