ユーロ圏景気は停滞している、英国景気は後退している
ユーロ圏の2023年10-12月期の実質GDP(確定値)は前期比横ばいとなった。主要国別には、ドイツが同▲0.3%のマイナス成長となったが、フランスが同+0.1%増と再び小幅プラス成長に転じ、イタリア(同+0.2%)とスペイン(同+0.6%)はプラス成長を維持した。一方で、景気の方向を示す景況感指数は、最新3月が96.3と前月(95.5)から上昇した。
英国の2023年10-12月期の実質GDP(改定値)は前期比▲0.3%となり、同年7-9月期(同▲0.1%)に続いてマイナス成長となっため、景気は後退局面に入った。主要な需要項目の動きを確認すると、輸出の減少が続いたほか、個人消費が2期連続で減少し、景気を下押しした。一方で、設備投資が増加に転じ、景気を下支えした。
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