欧州景気概況(2024年6月)

2024/06/04 土田 陽介
米国・欧州主要国の景気概況
海外マクロ経済
金融

ユーロ圏景気は停滞している、英国景気は後退している

ユーロ圏の1-3月期の実質GDP(改定値)は前期比+0.3%と、3四半期ぶりにプラスになった。主要国別には、ドイツが同+0.2%と再びプラスになったほか、フランス(同+0.2%)、イタリア(同+0.3%)、スペイン(同+0.7%)がそれぞれプラス成長を維持した。一方で、景気の方向を示す景況感指数は、最新5月が96.0と、一進一退で推移。

英国の1-3月期の実質GDP(速報値)は前期比+0.6%となり、3四半期ぶりにプラス成長となっため、景気は後退局面を脱した。とはいえ需要項目別には、最大の押し上げ要因が在庫需要(寄与度は+0.5%ポイント)であるため、国内最終需要は依然として弱含んでおり、景気は停滞していると判断される。

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