米国景気概況(2020年10月)

2020/10/07 調査部
米国・欧州主要国の景気概況
海外マクロ経済

【概況】~景気は持ち直しの動き

 

・米国経済には持ち直しの動きがみられる。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、4-6月期の実質GDP成長率は前期比年率-31.4%(確報値)と、統計開始以来最大の落ち込みを記録したが、月次指標は、経済活動の再開により、概ね4月を底に持ち直している。このため、7-9月期の成長率は、前期の落ち込みによる反動もあり、同+20%超の大幅なプラスとなる見通しである。

・もっとも、経済活動再開にともなう景気回復にはやや鈍化の兆しもみられ、特に、雇用の回復は緩慢なペースにとどまっている。また、追加の景気対策の成立の遅れから、これまでの景気対策で実施されてきた支援措置が失効する「財政の崖」が生じている。このため、家計の所得が減少しているほか、雇用助成措置や中小企業の資金繰り支援措置の失効により失業者が再び増加することが懸念される。さらに、新型コロナの新規感染者数が、冬場に向け再び増加する可能性もあり、景気の回復ペースが一段と鈍化する懸念があることに注意が必要であろう。・・・(続きは全文紹介をご覧ください。)

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