米中貿易協議は月内の首脳会談で一定の合意に至りそうである。対中交渉が一段落すれば、いよいよ次は日米の貿易協議が本格化する。

米国の相手国別の貿易赤字は、対中国が約3700億ドル（2017年）と突出して大きいが、これに次ぐグループの日本、ドイツ、メキシコは600～700億ドル程度で大きな差はない。しかし、分野別の内訳をみると、赤字全体に占める自動車の比率は日本が７割であるのに対し、ドイツは３割にとどまる（図表１）。自動車が日米交渉の中心にならざるをえないゆえんであるが、日本は自動車への依存度が高いのに対し、ドイツは医薬、機械、電機など他の産業でも相応の輸出競争力を有しているとみられる。．．．．（続きは全文紹介をご覧ください）