トランプ大統領の突然の対中関税「第4弾」の発動表明で、米中の摩擦が一段と激しくなるとともに、世界経済の不透明感が強まっている。そうした中で、米国の6月までの貿易収支が発表されているが、今年上半期の財の貿易赤字額は約4,100億ドルと前年同期に比べて3%増えている(図表1)。
大統領が「目の敵」にする対中国の貿易赤字は上半期に前年比で約10%縮小した。関税によって中国からの輸入は12%減少しており、これは目論見どおりということであろう。しかし、中国側の報復関税によって米国からの輸出も大豆等を中心に19%減少し、農家を苦しめている。さらに、中国以外の国からの輸入が増えている。たとえばメキシコからの輸入は前年比6%、台湾からの輸入は同20%、それぞれ増えており、これには中国からの代替分も寄与したものと思われる。一部の国に対して関税を課しても、輸入需要全体を抑えるのは難しいということだ。・・・(続きは全文紹介をご覧ください。)
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