【今月の景気判断】
東海経済は、持ち直しの動きがみられる。生産は、14年6月を底に緩やかに持ち直してきたが、足下で一服している。輸出は、2月の実質輸出が3ヶ月ぶりに大きく減少した。雇用は、失業率が低下、就業者数が増加する中で、有効求人倍率が改善を続けるなど持ち直しの動きがみられるが、常用雇用指数は全国に比べて弱い動きが続いている。個人消費は、賃金面からの下支え効果もあって、駆け込み需要の反動減が一巡した後、横ばい圏で推移している。設備投資は、横ばい圏で推移しているが、製造業は増加している。住宅着工、公共投資は横ばい圏で推移している。先行きについては、生産は、自動車が横ばい圏で推移する中、一般機械などで持ち直しが続くと見込むが、電子部品・デバイスなどで在庫が高水準となっており、全体としては、横ばい圏での推移が見込まれる。輸出は、海外景気の回復が緩やかな中、横ばい圏での推移が見込まれる。消費は、名目賃金が持ち直している中で、物価の落ち着きを背景に緩やかに持ち直すと見込まれる。公共投資は横ばい圏の推移が続き、設備投資は持ち直してこよう。東海経済は、持ち直してくるが、ペースは緩やかにとどまると見込まれる。
【当面の注目材料】
- 世界景気~米中および新興国景気の先行き、米欧の金融政策、国際情勢に伴う原油・為替への影響
- 企業活動~足下で一服してきた生産の動向、高水準となった在庫の動き、新興国向け輸出動向
- 政策~安倍政権の経済政策・財政再建の行方
- 家計~円安と原油安の先行きと消費者物価に与える影響。実質賃金と消費の動向
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