【今月の景気判断】
東海経済は、横ばい圏で推移している。生産は、14年6月を底にした持ち直しが一服し、横ばい圏で推移している。輸出は、6月の実質輸出が3ヶ月ぶりに増加となったが、均してみると弱含んでいる。雇用は、失業率、就業者数、求人倍率などが横ばい圏で推移する中、これまで全国にくらべて弱かった常用雇用指数の持ち直しの動きが強まっている。個人消費は、賃金面からの下支え効果もあって横ばい圏で推移している。設備投資は、大企業において製造業、非製造業ともに増加している。住宅着工は持ち直しの動きがみられ、公共投資は横ばい圏で推移している。先行きについては、生産は、主力の自動車が横ばい圏で推移する中、電子部品・デバイスなどで在庫が高水準となっており、生産を下押しする可能性があるが、全体としては、横ばい圏での推移が見込まれる。輸出は、海外景気の回復が緩やかな中、横ばい圏での推移が見込まれる。消費は、所得環境が持ち直している中で、緩やかに持ち直すと見込まれる。公共投資は横ばい圏の推移が続き、設備投資は増加が続くと見込まれる。東海経済は、横ばい圏での推移が続くと見込まれる。
【当面の注目材料】
- 世界景気~中国はじめ新興国経済の先行きと天津爆発事故の影響。人民元切り下げと米国の金融政策。
- 企業活動~生産、特に減少傾向が続いている電子部品デバイスの生産と高水準の在庫の行方
- 政策~安倍政権の経済政策・財政再建の行方、追加金融緩和の可能性、伊勢志摩サミット開催の影響
- 家計~実質賃金の動向と消費行動への影響
テーマ・タグから見つける
テーマ・タグから見つける
テーマを選択いただくと、該当するタグが表示され、レポート・コラムを絞り込むことができます。
テーマ
テーマ