【今月の景気判断】
東海経済は、横ばい圏で推移している。弱含んでいた生産は、8月、9月と2ヶ月連続で増加し、下げ止まりの動きが見られる。輸出は、10月の実質輸出が3ヶ月連続で増加し、均してみると横ばい圏で推移している。雇用は、失業率、就業者数、求人倍率など、総じて横ばい圏で推移している。個人消費は、賃金面からの下支え効果もあって横ばい圏で推移している。設備投資は、大企業において製造業、非製造業ともに増加している。住宅着工は緩やかな持ち直し傾向にある。公共投資は弱含んでいる。先行きについては、生産は、電子部品・デバイス生産の減少基調が一服となる他、主力の自動車が強含みとなる可能性があり、全体としては横ばい圏での推移が見込まれる。輸出は、緩やかながらも海外景気の回復が続き、横ばい圏での推移が見込まれる。消費は、所得環境の持ち直しが一服しており、節約志向の高まりから横ばい圏での推移が見込まれる。公共投資は弱含みでの推移が続き、設備投資は増加が続くと見込まれる。東海経済は、横ばい圏での推移が続くと見込まれる。
【当面の注目材料】
- 世界景気~中国はじめ新興国経済の減速懸念。米国の金融政策と新興国通貨安。
- 企業活動~電子部品デバイスの生産・在庫動向。VW問題、新型モデル投入後の自動車生産・販売動向。
- 政策~安倍政権の経済政策・財政再建の行方、追加金融緩和の可能性、伊勢志摩サミット開催の影響
- 家計~実質賃金の動向と消費行動への影響、マンション傾斜問題の住宅販売への影響
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