【今月の景気判断】
東海経済は、横ばい圏で推移しているが、一部に持ち直しの動きが見られる。生産は、自動車産業における生産停止の影響などにより弱含んでいたが、その後の挽回生産などもあって水準を戻し、一部に持ち直しの動きが見られる。輸出は持ち直しの動きが見られる。雇用は、総じて横ばい圏で推移している。賃金は持ち直しの動きが見られる。個人消費は、物価の落ち着きによる下支え効果もあって横ばい圏で推移しているが、一部に弱い動きが見られる。設備投資は、増加が一服している。住宅着工は、横ばい圏で推移している。公共投資は、弱含んでいる。
先行きは、世界経済が緩やかに回復する中、持ち直しの動きが続くと見込まれる。生産は持ち直しを見込むが、そのペースは緩やかなものにとどまろう。輸出は、米国向けを中心に持ち直しの動きが続くと見られるが、新興国経済減速の影響に留意が必要となる。消費は、所得環境の緩やかな持ち直しを見込むものの、横ばい圏での推移となろう。設備投資、公共投資も均してみると横ばい圏の推移が見込まれる。
【当面の注目材料】
- 世界景気~イギリスのEU離脱問題、中国等新興国経済の減速懸念、トランプ新政権の経済政策
- 企業活動~電子部品デバイスの生産・在庫動向、挽回生産一巡後の自動車関連の生産動向、低調な工作機械受注、インバウンド消費の先行き、企業収益と設備投資の動向
- 政策~金融政策枠組み変更後の追加緩和の可能性、2016年度補正予算の効果
- 家計~賃金の改善状況と物価動向の家計消費への影響、資産価格変動の影響
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