○11月9日に内閣府が公表した「景気ウォッチャー調査」によると、東海地区の10月の現状判断DI(3ヶ月前と比較しての景気の現状に対する判断 ※季節調整値)は、前月差1.0ポイント上昇の52.3と2ヶ月連続で上昇した。原数値では前月差1.4ポイント上昇の50.4となり、横ばいを示す50を3ヶ月ぶりに上回った。分野別(原数値)にみると、家計動向関連(小売、飲食、サービス、住宅関連)DIは、同0.9ポイント低下の46.5と2ヶ月ぶりに低下し、横ばいを示す50を4ヶ月連続で下回った。企業動向関連と雇用関連からなるDIは、同6.3ポイント上昇の58.6と3ヶ月ぶりに上昇し、横ばいを示す50を11ヶ月連続で上回った(注1)。
○10月の先行き判断DI(2~3ヶ月先の景気の先行きに対する判断 ※季節調整値)は、前月差5.4ポイント上昇の57.1と7ヶ月連続で上昇した。原数値では前月差4.4ポイント上昇の55.6と2ヶ月連続で上昇し、横ばいを示す50を2ヶ月連続で上回った。分野別(原数値)にみると、家計動向関連のウォッチャーによる景気の先行き判断DIは、同4.8ポイント上昇の54.5と3ヶ月連続で上昇し、横ばいを示す50を4ヶ月ぶりに上回った。企業動向・雇用関連のウォッチャーによる景気の先行き判断DIは、同3.6ポイント上昇の57.9と2ヶ月連続で上昇し、横ばいを示す50を7ヶ月連続で上回った。
○現在の景気の水準自体に対する判断DI(季節調整値)は、10月は前月差0.4ポイント低下の49.7と2ヶ月ぶりに低下した。原数値では前月差0.7ポイント低下の48.0と2ヶ月ぶりに低下し、横ばいを示す50を3ヶ月連続で下回った。分野別(原数値)にみると、家計動向関連のウォッチャーによる景気の水準自体に対する判断DIは、同2.8ポイント低下の42.2と2ヶ月ぶりに低下し、中立を示す50を43ヶ月連続で下回った。企業動向・雇用関連のウォッチャーによる景気の水準自体に対する判断DIは、同3.6ポイント上昇の59.9と3ヶ月ぶりに上昇し、中立を示す50を13ヶ月連続で上回った。
○内閣府では、全国調査での景気ウォッチャーの見方として「着実に持ち直している。先行きについては、人手不足や海外情勢に対する懸念もある一方、引き続き受注、設備投資等への期待がみられる」とまとめ、現状の判断、先行きの判断ともに据え置いた。
(9月のまとめ)「着実に持ち直している。先行きについては、人手不足や海外情勢に対する懸念もある一方、引き続き受注、設備投資等への期待がみられる」
○東海経済についての東海地区の景気ウォッチャーの見方は「持ち直している。先行きについては、物価や燃料コストの上昇、人手不足などへの懸念は続いているが、政権の安定による好影響や、季節要因による改善への期待が広がっている」とまとめられる。
(9月のまとめ)「持ち直しの動きがみられる。先行きについても、選挙の影響や海外情勢への懸念はあるものの、季節要因による改善や円安基調継続の期待から持ち直しが見込まれている」
(注1)企業動向関連と雇用関連からなるDI(原数値)は、内閣府HPに掲載されている地域別の各分野合計値から家計動向関連の値を除いた上で、「景気ウォッチャー調査」のDI算出方法に従って当社調査部にて試算した。
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