e-エストニア デジタル・ガバナンスの最前線
目次
序文 平井卓也(情報通信技術(IT)政策担当 内閣府特命担当大臣)
はじめに ケルスティ・カリユライド(エストニア共和国大統領)
デジタル社会――理論と実践
エストニアの主な電子サービス
e-バンキング
e-タックス
e-キャビネット
m-パーキング
e-スクール
Eesti.ee――e-エストニアへの窓口
e-ジオポータル
e-チケット
e-ポリス
i-投票
e-司法
e-公証人
e-ビジネス
e-ヘルス
e-処方箋
道路行政のe-サービス
e-レジデンシー
e-デモクラシー
エストニアのe-デモクラシーの経緯
オープン・ガバメント・パートナーシップ
デジタル社会の計画立案と協調
エストニアにおけるデジタル社会の協調
サイバーセキュリティ・マネジメント
相互運用を可能にするもの
イントロダクション
ブロードバンド・ネットワーク
電子ID
個人認識コード
エストニアのIDカード
モバイルID
スマートID
e-レジデンシー
電子署名ツール
e-シール(電子印鑑)
国境を越えた単一デジタル市場
データ交換基盤
相互運用ソリューションカタログ
ベースレジストリ
サービスポータル
オープンデータ・インフラ
空間データ・インフラ
住所システム
ITセキュリティシステム
政府クラウド
ブロックチェーン
e-ガバナンスにおける法律
機関と組織
公共セクター
非政府組織(NGO)
エストニアのICTビジネス・クラスター
学術研究機関
ICTと教育
一般教養におけるICT
生涯学習としてのIT教育
デジタルスキル向上のための活動
e-Governance Academy
監訳者あとがき 南雲 岳彦(三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 常務執行役員)
電子行政で世界最先端を走り続けるIT国家の全貌が一目で理解できる公式ビジュアル・ブック。日本初上陸!
バルト海とフィンランド湾に接する人口約130万人の国家、エストニア共和国は、旧ソ連時代に培ったIT関連技術を活用して行政システムをゼロから構築し、現在では行政サービスの99%がオンラインで完結するという世界最高レベルのIT国家へと変貌をとげました。
国外に住む外国人にもインターネット経由で行政サービスを提供するe-レジデンシー制度には1万5000人以上が登録するなど、その先進的なデジタル・ガバナンス(電子行政)への取り組みは、世界中の国々から注目を集めています。
本書は、電子政府やオープンな情報社会の普及を目指して活動しているe-Governance Academy(eGA)が発行しているエストニア政府の公式ガイドブック『e-Estonia: e-Governance in Practice』の全訳で、エストニアにおけるデジタル・ガバナンスの現実を具体的かつ簡潔にまとめたビジュアルブックです。
日本でも、2018年1月に「デジタル・ガバメント実行計画」が策定され、2019年3月には「デジタル手続法案」が閣議決定されるなど、行政の電子化への動きが加速しつつありますが、具体的な施策の計画立案するうえで、本書は数多くのお手本やヒントを私たちに提示してくれます。政府や地方自治体の行政関係者のみならず、デジタル社会における課題の解決やイノベーションの創出に取り組んでいるビジネスパーソンにとっても必読書と言えるでしょう。
「デジタルファースト社会を実現するためのヒントが凝縮された一冊」(平井 卓也 情報通信技術(IT)政策担当内閣府特命担当大臣)