書籍名
アンダーコロナの移民たち 日本社会の脆弱性があらわれた場所
著者
編著:鈴木 江理子 部分執筆:加藤 真
発行
明石書店
発行年月
2021/05
価格
定価2,750円(本体2,500円+税10%)
お求め方法
一般書店で販売(オンラインストアを含む)
目次
総論 社会の脆弱性を乗り越えるために―コロナは移民/外国人政策に何をもたらしているか
I 脆弱性はいかに露呈したか
第1章 「二回目の危機」―コロナ禍における南米系移民の人々の仕事と生活
第2章 コロナ以前/以降の重層的困難と連帯の可能性―ベトナム人技能実習生への調査から
第3章 「学べない、働けない、帰れない」―留学生は社会の一員として受け入れられたのか
第4章 運用と裁量に委ねられた人生―コロナ禍で浮き彫りとなった仮放免者の処遇
第5章 社会的危機と差別―ヘイトスピーチ、直接的差別、そして公的差別
II 脆弱性をどのように支えるか
第6章 雇用は守られているか―政府のコロナ対応・外国人労働者政策を検証する
第7章 学びとつながりの危機―外国にルーツをもつ子どもの多様性を受け止める
第8章 セーフティネットの穴をいかに埋めるか―いのちをつなぐ連帯と協働
第9章 コロナ禍で発揮されたネットワークの力―愛知県内での取組みから
III 「もうひとつの社会」に向けて
第10章 諸外国の事例を通して考える「特定技能」―雇用縮小下・移動制限下での外国人労働者の受入れ
第11章 コロナから考える統合政策―日本における多文化共生施策の課題と展望
第12章 国際人口移動の流れは変化したのか―パンデミック下の実態と今後のゆくえ
あとがき
(注)部分執筆における弊社社員の執筆箇所
加藤真 「第10章」
コロナ禍で移民たちが直面している困難は、日本人以上に深刻だ。雇用環境が元々脆弱な上、就職差別にも遭遇している。学びやつながりの困難を抱える人も多い。この状況下でなおも「社会の一員」の可能性を奪い、排除し続けることの意味を問う、画期的な試み。