書籍名
基軸通貨 ドルと円のゆくえを問いなおす
著者
発行
筑摩書房
発行年月
2024年11月
価格
定価1,870円(本体1,700円+税10%)
お求め方法
一般書店で販売(オンラインストアを含む)
目次
はじめに――基軸通貨としての米ドルの位置づけを問い直す意義
第1章 基軸通貨とは何か
1 基軸通貨の定義と条件
2 基軸通貨の歴史
3 国債本位制と世界経済
4 米ドルの基軸通貨としての現状
第2章 ルーブル、円、ユーロと米ドル
1 ルーブル――ソ連型計画経済の挫折
2 円――財政維持の犠牲者
3 ユーロ――通貨統合の限界
第3章 BRICSによるドル離れ
1 進まぬ人民元の国際化
2 ロシアの急速な人民元化
3 BRICS共通通貨構想
第4章 脱ドル化の試みとその挫折
1 暗号資産と脱ドル化
2 トルコの脱ドル化
3 メキシコの脱ドル化
第5章 米ドルは盤石なのか
1 健全性を失う米国の経済運営
2 経済制裁と米ドルの信用力
3 CBDCの登場と米ドル
終 章 基軸通貨と日本円
1 利上げと日本円
2 日本円と株式市場
3 基軸通貨と日本経済
参考文献
あとがき
現在、米ドルは基軸通貨としてますます強くなっている。なぜドルは基軸通貨になったのか。そもそも基軸通貨とは何か。基軸通貨の定義や成立経緯と、米ドルを中心に構築された現代の世界経済体制を解説し、米ドルの覇権に挑戦してきた国際通貨の歴史を検証。さらに近年における新興国のドル離れ、脱ドル化について分析し、将来的に米ドルの基軸通貨としての位置づけが揺らぐ可能性についても検討。そして日本円が米ドルとの関係の中でどうなってゆくのか、そのゆくえを展望する。