あの人はなぜ海外で活躍できるのか?:海外駐在員が越えるべき6つの谷

2018/09/25 石黒 太郎
グローバルビジネス
人材育成
人材マネジメント

はじめに

あなたの組織において、以下のような事例や話を見聞きしたことはないだろうか。
・ 日本本社で高い業績を上げていた人材が、海外駐在では結果を出せなかった
・ 語学堪能な帰国子女人材が、グローバルビジネスで通用するとは限らない
また、逆のケースはどうだろう。
・ 彼/彼女は日本よりも海外の方が生き生きと活躍できる
・ 英語が苦手でも、ローカル人材としっかりコミュニケーションできる人がいる
実際、筆者も新興国に海外駐在していた5年弱の間に、多くの類似事例を目の当たりにしてきた。
では、海外駐在で活躍できる人材と残念な結果になってしまう人材とでは、一体どこに違いがあるのだろうか。この違いを日本本社が把握し、今後の海外駐在員の確保・育成に活かすことができれば、残念な結果になってしまうケースは少なくなるはずだ。しかし、海外駐在員を派遣するコストとして一人当たり年間数千万円を投じているにも関わらず、真剣に海外駐在員候補の確保・育成に取り組む日本企業は少ないのが実態だ。海外駐在員を数か月の準備期間だけで派遣し、その結果、偶発的に見つかった海外駐在向きの人材に対して、任期を延長したり、何度も海外駐在させたりしていることはないだろうか。そのような場当たり的対応では、海外事業展開に必要な量と質の海外駐在員を揃えることは難しい。また、企業だけでなく、実際に海外駐在する社員にとっても不幸な状況という他はない。
本稿では、筆者自身の海外駐在経験から『海外駐在員が越えるべき6つの谷』と題して、多くの日本人が海外駐在で直面する国内勤務とのギャップを紹介する。これら6つの谷を1つでも多く越えられるかどうかが、海外駐在員としての成功の分かれ目だ。日本企業が海外で活躍できる人材をいかに計画的に確保・育成するのか、その留意点として参照いただきたい。....(続きは全文紹介をご覧ください)

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