新型コロナウイルス対応を契機とした医療のICT活用・業務改善施策
2020/08/26 橘髙 公康
デジタルイノベーション
デジタルトランスフォーメーション
医療法人
変化を捉える【経営・業務】
1. はじめに
新型コロナウイルスにより、感染症患者を受入れた医療現場には大きな負担が掛かっている。本レポートを執筆している2020年8月現在でも、厚生労働大臣より医療現場の負担は増えているとの指摘があり、感染症受入れ病床増加に伴う人員配置などに関する言及があった。
感染症への対応が大きな問題となる中、医療を、質を落とすことなく提供していくためには、医師・看護師などの業務の効率化に長期的な目線で取り組んでいく必要がある。2024年4月からは、医師の働き方改革として、医療機関で患者に対する診療に従事する勤務医に対して時間外労働の上限が適応される。病院BCP観点や医師の働き方改革などを考慮すると、日々の業務の見直しやICT活用による省力化、医師・看護師のタスク・シフティングが求められることが想定される。これを行うにあたっては、医療事務補助に従事している人の業務が効率化されていることも必要だ。
本レポートでは、医療機関に今後求められる業務効率化に注目し、業務効率化およびICT活用のポイントと最新のICT活用事例について紹介し、まとめとしてICT活用の具体的な推進方法について解説する。
(続きは全文紹介をご覧ください)
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